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N100の小さなサーバーで個人開発サービスを10本以上動かす話

2026-10-12 · 自宅サーバー / インフラ

このサイトを含め、私が公開しているWebサービスはほぼ全部、自宅に置いた 手のひらサイズのミニPC 1台で動いています。 スペックは Intel N100(4コア) + メモリ32GB。消費電力はアイドル時10W前後で、 電気代は月に数百円です。この記事では、その小さなマシンの上で何をどう動かしているかをまとめます。

動いているもの一覧

  • ツイッタラー世論調査(Next.js + PostgreSQL)— 登録1万人超の投票サイト。いまは選挙イベントで毎分投票が飛んできます
  • 馴れ合いサークル(馴れ合い表) — Xの交流関係をグリッド表示するツール
  • ヒカマー8values — 政治思想診断のコミュニティ版
  • 画像板(ブール) — 自作のタグ検索付き画像ボード
  • 検索エンジン(SearXNG) — 自分用のメタ検索
  • 翻訳API — 多言語対応のためにNLLBモデルをCPUで自前ホスト
  • 自動化(n8n) — 通知や定期処理のワークフロー
  • このポートフォリオ — 見ての通り
  • ほか、Bot数体と定期ジョブ(cron)が10本以上

これだけ詰め込んでも、N100のCPUは普段30%以下、メモリもまだ余っています。個人開発の 規模なら、小型PC1台で十分すぎるのだと毎日実感しています。

なぜ自宅サーバーなのか

理由は主に3つです。

  • コスト: クラウドで同じことをやると月数千円〜。電気代数百円の世界に住みたい
  • 検閲耐性: 匿名投票所のようなサイトは、プラットフォームの都合で 消されないことが大事。ドメインとサーバーを自分で握る
  • 勉強になる: Docker・リバースプロキシ・DNS・TLS・バックアップ、 インフラの全部を実地で覚えられる

構成: PaaSを自分でホストする

デプロイには Coolify(セルフホストできるPaaS)を使っています。Gitにpushしたら Dockerコンテナをビルドして差し替え、TLS証明書も勝手に更新してくれる——Herokuのような体験を 自宅でやる感じです。HTTPSの公開は Cloudflare Tunnel 経由なので、 ルーターのポートを開ける必要すらありません。

アプリは全部Dockerコンテナで、DB(PostgreSQL)や検索エンジンも同様。1台のマシン上で 20以上のコンテナが平和に共存しています。異常時はコンテナ単位で直せるので、 小さく運用するのにDockerは本当に便利です。

止まらないための小ネタ集

  • バックアップ: DBダンプとファイルを毎朝別ディスクへ。これがないと 検閲耐性も何もない
  • 死活監視: ヘルスチェックを5分おきのcronで回して、おかしければ再起動
  • スナップショット: 選挙イベント中は毎時、議席状況をDBに記録。 後から「あの時点の情勢」をグラフにできる
  • Torミラー: 主要サイトは .onion でも公開。ドメインが死んでも、 検閲圏からも届く場所を確保しています
  • データはローカルに: バックアップ含め、外部サービスに依存しすぎない

おわりに

「個人開発のインフラ」と聞くと大げさですが、実体は小さな箱1台とcronの山です。 特別なものは何もなくて、強いて言えば「毎日ちゃんと動くように作る」ことだけを 大事にしています。もし自宅サーバーに興味がある人がいたら、 N100クラスのミニPCから始めるのをおすすめします。安い・静か・省電力・十分速い、の4冠です。

▼ 関連: ツイッタラー世論調査 / ミラーページ